皆さんは「骨隆起」というものを知っていますか。
これはあごの骨が過剰に発達してしまい、コブのような状態になってしまうことを言います。
その原因としては、かみ合わせが強い、食いしばりや歯ぎしりが強いなどの影響が大きいと考えられています。
特に男性よりも女性に多く見られる傾向があるそうです。
骨隆起は少しずつ大きくなるものですので、一度口の中を見てみてください。
もしコブのようなものがあった方、病気じゃないか?放っておいたらどうなるのか?と心配になりますよね。
なかった方も今は小さいだけで気付いていないだけかもしれません。
今回は骨隆起がどんなものなのか、その対処方法についてもまとめていきますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
骨隆起は具体的にどんなもの?
骨隆起とは、あごの骨が過剰に発達してしまい、コブのような状態になることです。
外骨症とも言われます。
子供の頃にはあまり見られず、成人を超え年齢を重ねるにつれて現れ始めるそうです。
骨隆起が起こる原因は、強いかみ合わせや食いしばり、歯ぎしりによってあご骨が負担を受けるためです。
あご骨が骨折してしまわないように防御反応をして、それにより骨隆起が起こります。
骨折してしまうほど負担がかかるの?と驚きましたが、実はぐっと強く噛んでいる状態だけではなく、上下の歯と歯がふれあっているだけでも食いしばりになるのだそうです!
気を付けたいですね。。
骨隆起ができやすい場所は主に3つです。
1、舌の下→下あご隆起
2、上あごの真ん中→口蓋隆起
3、歯茎→歯槽隆起
この骨隆起は一度できると小さくなったり、自然になくなることはありません。
全て骨のため触るととても固いですが、基本的に痛みはありませんので安心して大丈夫です。
だたし、骨隆起の場所や大きさによっては食べたものが当たったりして痛みがある時もあります。
そんな骨隆起ですが、放っておくとどんな問題が起こるのでしょうか?
次に問題についてまとめていきます。
骨隆起をそのままにしておくとどんな問題が起こるの?
結論として、骨隆起はそのままにしておいても問題はないそうです。
ただし下記のような場合は取り除いた方が良いと言われています。
入れ歯を入れる時
コブがあると入れ歯を作れないためです。
発音しづらくなってしまった時
何かを食べた時に骨隆起に当たってしまい、痛むようになった時
骨隆起によって何らかの影響が出るようになった場合は、取り除いた方が良いと勧められていました。
取り除くって何だか怖い。。と思ったのですが、比較的簡単に行える手術だそうで、基本的に下記の流れで行います。
①局所麻酔をする
②骨隆起部分の歯茎を切開する
③切開することで露出した隆起部分の不要な箇所を削る
④縫合して完了
時間は30分程度で終わり、縫い合わせ部分が完全にふさがるまでは1週間から2週間くらいかかります。
ただ覚えておいてほしいことが1つあります。
それは、骨隆起は一度取り除いても再度できてしまうことがあるということです。
そのため再発を防ぐための対策が必要になります。
では次に骨隆起を防ぐための対策についてまとめていきます。
骨隆起の対処法 どうしたら防ぐことができるの?
骨隆起を防ぐ方法は、一番は骨隆起の原因である食いしばり・歯ぎしりを減らすことです。
骨隆起の原因は、かみ合わせが強い、食いしばりや歯ぎしりが強いことでしたね。
また、骨隆起自体には問題はなくても、原因である歯ぎしり、食いしばりは解決しておきたい問題です。
これらは骨隆起以外にも、下記のような様々な影響をもたらします。
(例)
・歯がすり減る
・顎関節症
→顔のゆがみ、頤の痛み、頭痛、肩こりなどを引き起こします。
・詰めものやかぶせ物が外れる
・歯の揺れ
・顔が大きくなる
→咬筋などの筋肉が鍛えられてあごが発達してしまい、骨格以上に顔が大きく見えてしまいます。
・歯肉炎、歯周炎
このように骨隆起以外にも多くの問題が起こってしまいますので、それを防ぐことが大切です。
食いしばりや歯ぎしりを防ぐための方法としては大きく3つあります。
①マウスピースをつける
この方法が一番お勧めされていました。
マウスピースをつけることにより、刺激が歯や骨に伝わらないようにすることができます。
特に就寝時は歯ぎしりや食いしばりを自分でコントロールすることが難しいため、効果的な方法です。
②ストレスや疲れを減らす
人は食いしばりをすることによって、脳からストレスを回避する効果がある物質を出しているそうです。
食いしばりって意味がある行為だったんですね。。
そして起きている間だけではなく、気を付けたいのが睡眠中の食いしばりや歯ぎしりです。
これらは精神的なストレスにより増えますので、就寝前にはリラックスし、質の良い睡眠をとることが大切です。
睡眠はダイエットにも大切だと言われますが、まさか食いしばりにも影響があるとは驚きました。
質の良い睡眠をぜひ心がけたいですね!
③普段から意識する
今歯を食いしばっているなと感じたら、少し口を開けて歯と歯を離すようにします。
これだけでも力が緩められて、刺激を減らすことができるそうですよ。
まとめ
今回は骨隆起がどんなものなのか、そして骨隆起の原因である歯ぎしり・食いしばりを減らすためにはどうしたら良いのかをまとめました。
骨隆起自体には問題はなくても、その原因である歯ぎしり・食いしばりがこんなに怖いものだとは思いませんでした。
こうしたものには生活習慣が大きく影響しますので、まずは意識できる所から少しずつ始めてみてはいかがでしょうか?
歯は一生使う大切なものですので、日々心がけて健康な生活が送れるようにしましょう!