カップラーメンっておいしいですよね。
安くて簡単に作ることができるので、とても手軽で便利です。
でもカップラーメンを食べていると、「体に悪いから食べないで」「あまりたくさん食べない方が良い」と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。
それで何となくカップラーメン=体に悪いというイメージがありますが、なぜなのかという理由をはっきり説明できる人は少ないと思います。
今回はそんな方のために、カップラーメンにはどんな害があるのか、どんなことに気を付けたらいいのかについてまとめていきます。
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カップラーメンが体に害があると言われる理由
カップラーメンが体に悪いと言われる理由としては、大きく下記の理由があります。
①塩分の過剰摂取になりやすい
②油が多く含まれている
③添加物が多い
④栄養が偏る
①塩分の過剰摂取になりやすい
よく言われるのがカップラーメンには塩分が多いということです。
では実際どれぐらいの塩分が含まれているのでしょうか。
実際の商品の塩分量を調べてみました。
- カップヌードル(日清)食塩相当量4.9g(めん・かやく: 2.4g、スープ: 2.5g)
- サッポロ一番塩ラーメン 食塩相当量6.1g(めん・かやく:2.2g、スープ3.9g)
- マルちゃん正麺 醤油味 食塩相当量5.6g(めん・かやく:1.9g、スープ3.7g)
- 日清麺職人 醤油 食塩相当量5.7g(めん・かやく: 1.9g、スープ: 3.8g)
スープも全部飲んだと考えると、大体5~6gの塩分量となっています。
1日の食塩摂取量の目安と言われている量は、日本では成人男性8g未満、女性は7g未満とされています。(参考:厚生労働省)
なお世界保健機関では、1日の目安は5gですので日本では多く設定されています。
世界の基準で考えると、カップラーメンを1食食べ、スープも全部飲み干してしまうと1日の基準を超えてしまうことが分かりますね。
塩分を取り過ぎてしまうと、むくみやすくなる、太る以外にも、高血圧、骨粗しょう症、胃がんなどのリスクがあると言われています。
②油が多く含まれている
次に実際の商品の脂質を調べてみました。
- カップヌードル(日清)脂質 14.6g
- サッポロ一番塩ラーメン 脂質:16.6g
- マルちゃん正麺 醤油味 脂質 4.6g
- 日清麺職人 醤油 脂質 5.3g
油が多くなる理由は、油で揚げた麺を使っていることが多いためです。
しかしカップラーメンには油を使っていないノンフライ麺もあります。
それに脂質は他の食品でも高いものが多いですので、特別カップラーメンが高いわけではありません。
ただし、カップラーメンで注意するべきことは過酸化脂質です。
過酸化脂質は活性酸素により脂質が酸化されることで生まれるもので、がん、老化、動脈硬化などの病気につながるリスクがあると言われています。
保存方法や賞味期限をきちんと守れば大丈夫だそうですが、しっかり気を付けたいですね。
③添加物が多い
一度カップラーメンの表示を見て頂いたら分かりますが、本当にたくさんの添加物が使われています。
平均で19種類ほどです。
例えば、カップヌードル(日清)には下記のような添加物が含まれています。
- カップヌードル(日清)
【原材料名】
油揚げめん(小麦粉(国内製造)、植物油脂、食塩、チキンエキス、ポークエキス、しょうゆ、ポーク調味料、たん白加水分解物、香辛料)、かやく(味付豚ミンチ、味付卵、味付えび、味付豚肉、ねぎ)、スープ(糖類、粉末しょうゆ、食塩、香辛料、たん白加水分解物、香味調味料、ポーク調味料、メンマパウダー)/加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸Ca、カラメル色素、かんすい、増粘多糖類、カロチノイド色素、乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、香辛料抽出物、くん液、香料、ビタミンB2、ビタミンB1、酸味料、(一部にえび・小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉を含む)
食品添加物は他の食品にも使われていますので、特別カップラーメンが多いわけではありませんが、過剰に摂取してしまうのは気を付けたいですね。
④栄養が偏る
カップラーメンは炭水化物と脂質、塩分が多いので、カップラーメンばかり食べていたら栄養はもちろん偏ります。
他の食品もそうですが、おいしいから、楽だからという理由で同じものばかり食べてしまうと当たり前ですが体に良くないです。
どうしてもカップラーメンを食べたい時の対策
食べ方に気を付けないと体に良くないこともあるカップラーメンですが、それでもどうしても食べたい!
そんな時におすすめの方法があります。
①スープを全部飲み干さない
めんやかやくよりもスープの塩分量が高いので、スープを全部飲まないことで摂取する塩分量を減らすことができます。
ぐっとがまんしましょう!
②別のものもカップラーメンに入れる
野菜、卵などを入れるだけでも栄養バランスが良くなりますよ。
カップラーメン単品で食べるのはやめて、色々なものを入れてみましょう。
③毎日食べない
これは他の食べ物でもそうですね。
食事はバランス良く色々なものをとりましょう。
④お湯を2回入れて作る
これは知らなかったので、なるほど!と思いました。
麺をゆでたお湯には油や塩分が出ていますので、そこにそのままスープを入れてしまうと、油や塩分を一緒にとってしまうことになるんですね。
しかし麺をゆでた後、もう1回別のお湯を用意してそこにスープを入れたら、油や塩分の摂取量を減らすことができます。
手間はかかりますが、これで少しでもカップラーメンの害が減るならしっかりやりたいですね!
⑤他の食事で塩分摂取量をおさえる
塩分量が多いと言われるカップラーメンですが、それ以外の食品にも意外と塩分は含まれています。
カップラーメンを食べた日は、他の食事では塩分控えめにする工夫が大切です。
次に、塩分が高いと言われるものをまとめてみました。
カップラーメン以外の食品に含まれる塩分量について
せっかくカップラーメンを食べる回数を減らしたり、上記の方法で工夫をしていても、他のものでいっぱい塩分を取っていたら意味がありません。
比較的塩分が高いものをまとめましたので、こうしたものはカップラーメンを食べた日は控えるようにしましょう。
( )内の数字が塩分量です。
≪ファーストフード≫
・マクドナルド(3.7g)
(例)チーズバーガー(2.1g)、ポテトM(0.6g)を食べた場合
・オリジナルチキン(1.7g)
≪調味料≫
・ミツカン 味ポン (1.3g)大さじ1
・みそ汁(1.2g)1杯分
・和風ドレッシング(0.7g)大さじ1
特にドレッシングはたくさんかけないように気を付けたいですね。
≪それ以外の食品≫
・ロールパン(0.4g)1個
・大粒の梅干し(12g)あたり
塩漬(2.4g) 1粒
調味漬(1.0g) 1粒
・ハウス:麻布十番ビーフカレー中辛(3.3g)
・塩鮭:辛口(5g)1切れ
・塩さば(2.7g)1切れ
・雪印メグミルク6Pチーズ食塩相当量(0.55g) 1個
・永谷園 あさげ 簡単!便利!粉末タイプ (株)永谷園 (2.0g)
【まとめ】
今回はカップラーメンの害についてまとめてみました。
なぜ体に悪いと言われるのかをきちんと知り、その上で対策をすればカップラーメンであってもがまんせずに食べることができます。
体は自分が食べたもので作られますので、ぜひ今回のことに気を付けて、おいしく健康的にカップラーメンを食べてみてくださいね。