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スケートボードの基礎を学べるとっておきの練習場所

近年コロナショックにおける個人スポーツへ注目が集まっている。中でも東京オリンピック新競技として話題になっている『スケートボード』。自由の国アメリカで生まれた自由なスポーツとして若い世代に大きく支持されている。

 

滋賀県長浜市、ここに全国でも有名なスケートボードパークがある。世界でも珍しい屋内スケートボード施設だ。国道8号線沿いにある高さ10mほどの小屋の中には木製のハーフパイプやボウル(おわん型のコート)が用意され雨の中でも滑ることができる。この施設のオーナーと知り合った筆者はスケートボードを基礎から教えてもらった。

 

そもそもスケートボードは自由の国で生まれたため様々なスタイルがある。地元の広場で若者が遊んでいるのをよく見かけるが、あれは平地でボードを自在に操り踊るような「フリースタイル」、もしくは階段の手すりやベンチなどを利用して技を決める「ストリートスタイル」になる。

 

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パークスタイル

この施設はそれらと異なりオリンピック競技種目の一つにもなっている「パークスタイル」を教えている。ハーフパイプやボウル等高低差やカーブのあるコートで自由に滑る競技スタイルだ。

オーナーは様々なスタイルがある中「行きたいところに行ける」このスタイルが多くの人が求める形であると考え、3歳の子供から60歳を超えたご年配の方まで幅広い年代にスケボーの楽しさを教えている。

 

この日も小学生の男の子、女の子が和気あいあいと施設の中を滑っていた。子供たちは高さ3m以上もあるハーフパイプの上から勢いよく滑り出し、U字状の左右の頂点で技を決めていた。小さな子供たちが大人の身長より高いコートを軽やかに楽そうに滑る様は、年齢・性別・体格あらゆる面で障害のないこのスポーツの自由さを物語っていた。

 

 練習場所はオーナー自身が設計

施設の木製のコートはすべてオーナー自身で設計し作ったものだそう。数学で学んだ、誰しもが社会で使うことなどないと思ったであろう三角関数を用いて設計し、見事な流曲線のコースを作り上げた。ボウルの下の骨組みの中は20年以上前に組まれたとは考えられない安心感で、その設計の精密さが感じられた。

 

施設の利用費は1000円で年中いつでも滑ることができる。ヘルメットやひざ、ひじ、手のひらに着けるガードも完備されており怪我への配慮も万全で安心だ。別料金で初心者のレッスンも受け付けており、オーナーへ直接連絡して予約できる。ボードの乗り方からキックで前進、行きたいほうに曲がるカーブ、その場で方向を変えるターンと「行きたいところに行く」ための術を1からその人に合わせたペースでレッスンしてくれる。

 

車輪の着いた板の上にどう安定して乗るのか、その際に意識する体の部位。バランスを崩さずに曲がるためにはどうすればいいのか。ストリートでは学ぶことのできない基礎の動きを丁寧に教わることで、どんな場所でも安定した滑りができるようになれる。

 

確かにスケートボードで誰しもがイメージし憧れるのは、ボードとともにジャンプするオーリーや階段の手すりを滑り降りる姿だろう。もちろんそれも一つのスタイルとして確立され、そこにも特有のノウハウがある。しかしそれらはリスクとも隣りあわせであり思わぬ怪我や事故につながりかねない。

 

基本的な乗り方、足の位置、体の使い方、そしてもしもの時のこけ方と基礎をしっかり学んでおくことがスケートボードを長く楽しんでいくために必要なのだ。そこから発展すればより安全に上級の技に挑戦できる。それからで遅くないどころかその方が一番の近道だ。

 

最後に

筆者は今週末またレッスンを受ける予定だ。オリンピックが近づきますます盛り上がりを見せるスケートボード。これから挑戦してみるという方も、昔遊んでいた方も、ぜひパークで基礎から学び思い通りに滑る術を手に入れ、一緒に長く楽しんでほしいと、同じ趣味を持ったものとして伝えたい。

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