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日本百名山にも数えられる『伊吹山』

滋賀県と岐阜県の県境に位置し、日本百名山にも数えられる『伊吹山』。滋賀県生まれ滋賀県育ち、伊吹山も過去5度登ったことのある筆者としてはぜひ一度麓から伊吹山登山を楽しんでいただきたい。特に登山初心者の方が1000m越えの登山に挑戦するにはうってつけの山である。その理由をお伝えしていこう。

 

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伊吹山では様々な登山の要素を楽しめる

いくつかルートはあるがオーソドックスな上野ルートは標高によって様々な色を見せてくれる。

まず登山口には三之宮神社という神社があり、駐車場などの設備もしっかりあるので県外からでも安心してくることができる。神社に安全を祈願していざ登山開始。

登山口から一合目までは森の中を登っていく。木漏れ日の中で鳥のさえずりを聞きながら穏やかな登山ができる。

一合目から2合目、3合目は元スキー場のゲレンデだった高原の中を登っていく。さっきと一転、開けた地形なので振り返ってみると琵琶湖を望める。

4合目から5合目はまた森の中に入る。春には山桜が咲いており、秋になるとススキや紅葉で染まった木々の中を歩くことができる。

5合目からは山頂がしっかり見えてくる。目標をしっかり確認しながらつづら折りを登っていく。少しゴロゴロした石が登山道に目立ち始める。

7合目、8合目まで来ると最終関門。大きな岩の間を手を使って通る場面もみられ険しくなる。

9合目をすぎるとほぼ山頂の景色だ。春から夏にかけての時期は珍しい花々がみられ、まるでウィニングランをしている気分で頂上までゆったり進む。

山頂到着。荒神退治の伝説が残るヤマトタケルノミコトの像が登頂成功を祝福してくれる。

見渡せば日本一の湖、母なる琵琶湖とそこに浮かぶ竹生島、多景島、沖島。鈴鹿山脈を隔てた滋賀県、三重県の街並み、天気が良ければ日本アルプスの山々も望める。

山小屋も多数あり食事もできる。おすすめは伊吹そば。山菜の乗った名物のそばだ。山頂で温かい料理を食べられるのもうれしい。

 

このように伊吹山登山では一つの山の登山で様々な要素を経験できるため、より多くの達成感を得ることができる。

 

 

伊吹山その自然の豊かさ

伊吹山はその気候や地形から、植物や動物などの自然が豊かで伊吹山固有の品種も存在する。

春先はウグイスの鳴き声が響き、アナグマやシカなどもよく登山客の前に姿を現す。植物で言えばツツジ、スミレなどから珍しいニリンソウ、エンゴサク、伊吹山固有品種のイブキハタザオ、イブキノエンドウ、イブキシモツケなども存在する。これらは絶滅危惧種のものもあるが滋賀県米原市の職員や地元住民の協力もあり、毎年花を咲かせている。

山頂には花畑もあり、それらの周りも柵を立てたり、網を張ったりして古くからの自然が守られている。

 

地元住民に守られる自然の中でのびのびと生きる動物たちの姿や山間に咲く小さな花々は、登山者たちもその自然に受け入れ、その心を癒してくれる。登山初心者も穏やかな気持ちで登ることができる。

 

 

ドライブウェイでお手軽登山

伊吹山には車で登れるドライブウェイがあり9合目駐車場まで行くことができる。駐車場から山頂までは20分くらいあり、軽い登山気分を味わえるので山頂に着いたときに達成感も得られる。これぐらいであれば小さなお子様と一緒に登ることもできるので家族連れにおすすめだ。駐車場にはサービスエリアがあり、帰りに伊吹そばや伊吹牛乳といったお土産を買うこともできる。

 

 最後に

いかがだっただろうか。日本百名山に数えられ、豊かな自然を有する伊吹山。そこには登山客を楽しませるものがたくさん詰まっている。登山初心者の腕試しに、登山未経験者のデビュー戦に、登山上級者は大自然の息吹を感じに伊吹山に登ってみてはどうだろう。

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