昨今、マスクをつけて生活することが当たり前になってきています。
同時に、ご自身の口臭に気づき、ケアに興味を持たれる方も増えてきています。
「マスクをしていれば大丈夫!」と安心されていませんか?実は、マスク越しでも口臭が回りに伝わってしまうことがあるのです・・・。
そこで、今回は歯医者で勤務経験のある筆者おすすめの、口臭ケアを4つご紹介いたします!
口臭の原因は?
まず、口臭の原因から見ていきましょう。
口臭には、いくつかの原因が考えられます。
大きく分けて、口腔内に原因がある場合と、内臓に原因がある場合の2種類があります。「食べる物に気を付けているのに口臭がなくならない・・・」という方は、以下に当てはまっているかもしれません。チェックしてみましょう!
口腔内に原因がある場合
- 乾燥
緊張時、起床時や、ストレスを感じているとき、唾液が少なくなり、口内が乾燥し臭いが発生します。特にマスクをしているときは、無意識に口呼吸になりやすく、乾燥に繋がってしまいます。
- 歯周病・虫歯
歯と歯茎の間にポケットができてしまうことを歯周病と呼びます。ポケットの中に細菌がたまり、臭いが発生します。P臭とも呼ばれます。虫歯でできた穴の中に細菌が溜まると、同じ原理で臭いが発生します。
- 舌苔
舌をべーっと出してみて下さい。下が白や黄色になっていませんか?これは、舌苔(ぜったい)と呼ばれるもので、細菌がたまっている状態です。
内臓に原因がある場合
「口臭の原因になる内臓の病気」と聞くと、胃や肝臓の病気がイメージされやすいかもしれません。しかしそれ以外にも、呼吸器、耳鼻咽喉、など様々な原因が考えられます。また、口臭が原因で糖尿病が発見されたケースもあります。
【口臭を防ぐ方法は?】
では、実際にどのようなケア方法があるのか、一緒に見ていきましょう!
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舌苔を取り除く
舌の上の白や黄色になっている部分を取り除くことが大切です。ポイントとしては、朝、歯磨きの前にケアすることがより効果的です。普通のハブラシで強くゴシゴシしてしまうと味覚を傷つけてしまうので注意が必要です。専用のブラシや洗浄剤を使用し、優しくなでるように取り除いてあげましょう。
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タフトブラシ・フロスを使用する
タフトブラシとは、ヘッドが小さく先が細くなっているブラシのことです。ハブラシでは届かない奥まで磨くことができることと、歯と歯茎の間の歯垢を除去することができるため、歯周病予防にもなります。前述のP臭を予防することにもつながるのです。また、歯と歯の間にある食べカスや歯垢を取り除くため、フロスの使用もオススメです。糸ようじタイプや、自分で必要な分だけ出すタイプなど、様々な物が販売されています。ご自身が使いやすい物を探してみましょう!
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水分はしっかりとる
口の中が乾燥しうるおいがなくなると口臭が発生しやすいです。特にマスクをしていると脱水状態に気づきにくいため、こまめに水分をとるよう意識することが大切です。また、唾液量を増やすため、ガムを噛むこともオススメです。
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歯科へ受診する
「できる限りケアしてみたけど、口臭がなくならない」と感じた方は、歯科への受診してみましょう。歯周病や虫歯は、なってしまったら自分だけの力で治すことは困難です。しっかり最後まで治療を受けて、改善していきましょう!
いかがでしたか?
実際に、私は上記の①~③を実践し、気になっていた口臭を抑えることができました。
「マスクをしていたら安心」ということはなく、口臭はマスク越しでも伝わってしまいます。ふとした瞬間にも印象を落とさず清潔感を持ち続けることは、仕事や学校など、様々な場面で良い人間関係を築くために必要不可欠です。ぜひ、大人のエチケットとして口臭ケアを見直してみてください!